ワインを楽しむためには、ワインオープナーの使い方を知ることが重要ですが、その前にワインのコルクが何の素材を使って作られたものか確認することが必要です。
なぜなら、コルクの素材により開け方のコツが異なるからです。
この記事では、100均で手に入るワインオープナーの使い方を詳しく解説します。
天然コルクと樹脂(プラスチック)コルク、それぞれの開け方のポイントを押さえ、ワインの楽しみ方を一層深めましょう。
100均ワインオープナーの使い方を確認する前に
ワインを楽しむためには、ワインオープナーの使い方を知ることも重要ですが、その前にワインのコルクが何の素材を使って作られたものか確認しましょう。
というのもコルクの素材により開け方のコツがことなるためです。
ワインオープナーを使う前のポイント
ワインコルクの種類を確認
ワインのコルクには、主に天然と合成の2つの種類が存在します。
これらの種類を理解することで、ワインオープナーの適切な使用方法を把握することが可能になります。
天然コルク
天然コルクは、その名の通り天然のコルク材料から作られています。
この種類のコルクは、湿度を保つ能力が高く、ワインの風味を長期間(最大で25年以上)保つことが可能です。
しかし、その硬さから開ける際には一定の力が必要となります。また、天然コルクは全世界のワインボトルの約60%を占めています。
天然コルクを使用している場合、横にして保存することが一般的です。
その理由は、コルクが乾燥するのを防ぐためです。
コルクが乾燥するとコルク自体が固くなり抜けにくくなります。
天然コルクが使用されている場合は、可能ならば1~2日横にして保存した状態のものを空けましょう。
空けるまえにも横にして湿らせてから開けるのがいいです。
樹脂(プラスチック)コルク
樹脂(プラスチック)コルクはプラスチック製で、その開けやすさが特徴です。
しかし、長期間の保存には向かないとされています。
特に、5年以上の保存には不適切とされています。
これは、樹脂(プラスチック)コルクがワインの酸化を防ぐ能力に限界があるためです。
樹脂(プラスチック)コルクは、その開けやすさから多くのワインメーカーに利用されています。
しかし、その特性を理解せずに開けると、ワインオープナーを破損させてしまう可能性があります。
樹脂(プラスチック)コルクは、天然コルクに比べて硬さが少ないですが密閉性が高いため開け方にもコツがあります。
主な100均のワインオープナー
ダイソー
ウィング型ワインオープナー 150円(税込165円)
両脇にあるとってを使いテコの原理を利用して開けることができるワインオープナーです。
ワインの専門知識があるソムリエが使うタイプのワインオープナーです。
セリア
100均で買えるワインオープナーの種類
100均で買えるワインオープナーには、主にワインオープナーとソムリエナイフの2種類があります。
ワインオープナーは、レバーを上下に動かすだけでコルクを抜くことができ、力をあまり必要としません。
しかし、大きさがあるため、持ち運びには不便です。
一方、ソムリエナイフは、折りたたみ式で持ち運びに便利です。
しかし、コルクを抜く際には一定のテクニックが必要となりますが、それほど難しいというものではありません。
ワインオープナーとソムリエナイフ、どちらがオススメ?
ワインオープナーとソムリエナイフ、どちらがオススメかというと、収納場所がコンパクトで外出先でも扱いやすいソムリエナイフをオススメします。
以降では、ソムリエナイフを使ったワインコルクの開け方を説明します。
100均ワインオープナーの使い方
100均ワインオープナーの使い方ポイント
天然コルクの開け方
step
1ナイフをゆっくり引き出す
ソムリエナイブのナイフ部分を手を傷つけないようにゆっくりと引き出します。
step
2シールをはがす
- ボトル注ぎ口下のくびれ部分にナイフをあてて、ゆっくり一周回して切れ込みを入れます。
- 切れ込みを入れた部分にナイフをあてて、ボトルの上部に向けて切れ込みを入れます。
- 切れ込みからシールをはがします。
step
3スクリューを差し込む
- スクリューを差し込む前に、コルクの長さを確認しましょう。スクリューを貫通させない程度に深く差し込むためです。(※1)
- ソムリエナイフの螺旋の先端部分をコルクの中心にあてます。先端部分が垂直になるようにソムリエナイフを斜めにします。
- 最初に一巻きしたところで、ソムリエナイフのスクリュー部分を垂直にします。
- コルクを貫通させないようにスクリューを回して差し込んでいきます。
※1:シールでコルクの長さを確認できない場合は、残っているシールに縦切り込みを入れてすべてはがします。
step
4コルクを引き抜く
- ワインボトルの縁にソムリエナイフのひっかける金属部分のフックをあてがう。
- フックと柄のジョイント部分に指を添えて固定した状態で、柄の部分を上に持ち上げます。(※2)
- 全て抜ける直接で止めて、コルク全体をつかんでやさしく引きあげます。
※2:フックと柄のジョイント部分を固定しないとジョイント部分が外側に広がってしまうため、斜め上に力が加わりコルクが折れやすくなります。
天然コルクが割れたときの対処方法
半分以上コルクが残っている場合には、斜めにスクリューを差し込んで抜いてみてください。
コルクが半分以下の場合は、残ったコルクをボトルの中に押し込んでください。
注ぐ際には茶こしやコーヒーフィルターを使ってコルクくずが入らないようにこしてください。
樹脂(プラスチック)コルクの開け方
基本的には天然コルクと同様の方法で開けるのですが、違いとしてはスクリューを貫通させてから引き抜きます。
樹脂(プラスチック)コルクは密閉性が高いため、スクリューを貫通させて空気が通るようにしないとコルクを引き抜けずにワインオープナーを壊してしまう可能性があります。
100均ワインオープナーのメリットとデメリット
100均ワインオープナーのメリットは、その手軽さと低価格です。初めてワインオープナーを使用する方や、外出先での使用には最適です。
しかし、頻繁に使用すると破損しやすいというデメリットがあります。
ワインオープナーを常用する際の注意点
ワインオープナーを常用する際の注意点は、その品質と耐久性です。
100均ワインオープナーは、その手軽さから多くの人に利用されていますが、頻繁に使用すると破損しやすいです。
そのため、ワインを頻繁に楽しむ方には、手軽に飲めるワインボトル一本分くらいの価格を目安に購入することをオススメします。
100均ワインオープナーの使い方まとめ
記事のポイントをまとめます。
- ワインのコルクの種類を確認することが重要
- コルクの種類により開け方のコツが異なる
- 100均ワインオープナーのメリットは手軽さと低価格
- 100均で買えるワインオープナーにはワインオープナーとソムリエナイフの2種類がある
- ワインオープナーを常用する際の注意点はその品質と耐久性
- 100均ワインオープナーは頻繁に使用すると破損しやすい
- ソムリエナイフは折りたたみ式で持ち運びに便利だが、コルクを抜く際には一定のテクニックが必要